工務店は内装のリフォームもできる？気になるメリットや注意点

 

工務店といえば、住宅を建てることが専門というイメージがあるかもしれません。

 

しかし、実際はリフォームの事業も積極的に行っており、住居スペースのバリアフリー化やクロスの張り替えといった内装リフォームにも対応しています。

 

そこで今回は、工務店で行っている内装リフォームについて、メリットや注意点を解説しましょう。

 

そもそも内装リフォームとは？

内装リフォームは、部屋の内側の部分をリフォームする工事です。
具体的には次のようなものが挙げられ、いずれも依頼すればほとんどの工務店で施工してくれる内容です。

・天井や壁、間取りの変更
・床
・水回り設備
・トータルなバリアフリー化

 

天井や壁

天井や壁のリフォームとしては、クロスの張り替えや間取りの変更などが挙げられます。

 

クロスを新しいものにしたり、壁の素材を変えたりといったことが可能で、間取りについても建物の強度が変化しない範囲であれば、対応してくれます。

 

床

床部分は、床の張り替えやフローリング化などの内装リフォームに対応しています。

 

水回り設備

水回り設備はトイレやキッチン、浴室などのリフォームです。
こちらも工務店に依頼すれば、リフォームに対応してくれる場合がほとんどです。

 

トータルなバリアフリー化

意外に見落としがちなのがトータルなバリアフリー化です。
もちろん、玄関の上がりかまちや手すりの設置など部分的なバリアフリーのリフォームもできます。

 

工務店に内装のリフォームを依頼するメリット

工務店に内装のリフォームを依頼するメリットとして、次の点が挙げられます。

・現場スタッフと直接話せる
・フットワークが軽い
・価格面で手頃な場合が多い

 

現場スタッフと直接話せる

現場スタッフと直接話せることが工務店の特徴です。
工務店には、営業スタッフもいますが、社内には現場で作業する職人大工も在籍しています。
そのため、こちらの希望を直接伝えられるので細やかな内装リフォームが可能です。

 

フットワークが軽い

ほとんどの工務店が地域密着型なので、依頼すれば少しの内装リフォームでもすぐに現場で確認しに来てくれます。
これは、工務店の営業エリアが限定されているため、すぐに向かえる距離にあるからです。

 

価格面で手頃な場合が多い

大手のリフォーム会社の場合、広告費や運営費など相当な費用が発生しています。そのため、費用をリフォーム料金に転嫁しているケースも見られ、割高になるケースも少なくありません。

 

しかし、工務店のほとんどは地元で最小限の広告費だけを支払っているので、そこまで料金に広告代などを転嫁していることがないのです。

 

結果として、手頃な料金で内装のリフォームが受けられることも多いといえます。

 

工務店の内装リフォームの注意点

工務店で内装のリフォームを受ける場合には次の注意点があります。

・大規模な内装リフォームができない場合もある
・外注に出すリフォームもある

 

大規模な内装リフォームができない場合もある

工務店は住宅を一から作るだけの技術力を持っています。
しかし、二階部分を撤去して減築したり、建物の強度を大幅に変えたりするような大規模リフォームには対応していないことが多いです。

 

このような工事は大規模な工事になることが多く、工務店単独では対応できないだけでなく、再設計を伴うこともあります。
大規模な工事は、工務店ではなく総合建設会社として複数の専門会社や専門業者が集まって行うことになります。

 

ただ、このレベルになると内装リフォームだけでなく外装リフォームを伴うものなので、頻繁に利用することはありません。
そのため、そこまで不便に感じることはないでしょう。

 

外注に出すリフォームもある

工務店は一連の建築工事を得意としており、内装リフォームも対応可能です。
ただし、次のような工事については、単独で対応できないため外注に出すことも多くあります。

・クロスの張り替え
・水回り
・床
・建具類

 

まず、壁のクロスの張り替えは、どのような会社でも外注することが多く、専門の業者に依頼する場合があります。

 

水回りも工務店で対応できるレベルのものもあれば、水道管などのリフォームを伴うものは専門の水道業者などと協業することも少なくありません。

 

また、そもそも水回りのリフォーム自体に対応できないために、工事そのものを専門業者に依頼するケースも見られます。

 

床は、畳の床であれば板の張り替えなどを行う作業になるので、工務店の得意分野です。
ただ、フローリングになると対応可能な工務店とできない工務店に分かれることもあります。

 

対応可能な場合は、単独で対応するケースも多いのですが、そうでない場合は外注します。

 

建具類も外注されやすい内容です。

 

工務店は、建具も作れるイメージが強いかもしれませんが、ウォークインクローゼットを追加したり、建具の形を変えたりといった場合は建具工事の専門家である建具店が対応するケースが多いです。

 

これらのような工事を単独で施工する場合は、そのまま外注になることもあるので、少し割高になる可能性があります。

 

ただ、内装リフォームは単独で施工してしまうと、施工した部分だけ新しくなり、かえって他の設備を古臭く感じてしまう場合があります。

 

そのため、より効率よく、費用面の負担も考慮して内装リフォームを行う場合は、工務店に依頼したほうがトータルで安く、しかも業者間の調整をスムーズに行ってくれるでしょう。

 

まとめ

工務店は内装リフォームも手掛けています。
ただし、すべての工務店が自前であらゆる内装のリフォームに対応しているわけではありません。

 

今回紹介したように間取りや部屋の数を変えるといった内容のリフォームは自前でできても、クロスの張り替えやフローリングの施工、収納スペースの建具などはほかの業者と協業で行うこともあります。

 

そのため、もし建具だけ、フローリングだけといった単独の工事をする場合はそれぞれの業者へ直接依頼するという手段もあります。

 

しかし、内装リフォームはトータルに行うのがベストなので、バランスの取れたリフォームが受けられる工務店に一括で依頼することがおすすめです。