注文住宅を依頼する!間取りの目安となる費用相場
注文住宅を選ぶ理由として、間取りを自由に決められるというメリットがあります。
特に工務店は、さらに自由度の高い間取りが決められるので、選ぶ方も少なくありません。
一方で、気になるのがその費用相場です。
そこで今回は、工務店で注文住宅を依頼した場合の費用相場について、地域ごとの目安を紹介します。
住宅金融支援機構の調査によるエリアごとの広さ
住宅金融支援機構は、住宅ローンの支援を行う独立行政法人です。
つまり、全国の住宅の費用相場に詳しい組織でもあります。
ここでは、全国、三大都市圏、三大都市圏を除いた各地域の平均的な広さと費用相場について2019年の情報をもとに解説しましょう。
それらが分かることで間取りの決定や工務店に依頼する際の費用相場もわかるはずです。
全国平均は建築費用が3,390万円
全国の平均は工務店やハウスメーカーの平均的な価格として3,390万円が相場です。
この価格は、高めの価格になりやすいハウスメーカーの費用も含まれているので、工務店に依頼する場合は平均よりも若干低めの金額になることがほとんどです。
もちろん、注文住宅をこだわりの間取りにした場合は、この費用を超える可能性があります。
次に延べ床面積の平均的な広さは38.5坪(127.3平方メートル)です。
このレベルの広さなら3LDK、間取りを工夫して4LDKが建設できるサイズです。
この数字をもとに三大都市圏とその他のエリアについて解説しましょう。
三大都市圏の費用相場や延べ床面積は?
三大都市圏は、東京、大阪、名古屋のエリアです。
この地域は、どちらかと言えば工務店や注文住宅よりもハウスメーカーによる建売による新築住宅の傾向がありますが注文住宅のニーズも根強くあります。
そのような三大都市圏の平均的な建築費用は、3,581万円と全国平均よりも190万円以上高額です。
また、意外なところでは延べ床面積が38.3坪(127平方メートル)となっており、ほとんど全国平均の広さです。
このように注文住宅の有無にかかわらず最低限機能性のある間取りを得ようと思った場合は、地域に関係なくある程度の広さを確保することが重要といえるでしょう。
さらに踏み込んで首都圏、近畿圏、東海圏に絞って解説します。
首都圏は、建築費用が3,688万円で全国平均よりも290万円も高額です。
それでも、平均的な延床面積は、37.9坪(125.3平方メートル)とそこまで極端に狭くありません。
ハウスメーカーなども販売する場合は間取りを重視し、広さに妥協しない姿勢がうかがえます。
次に近畿圏は、3,490万円と全国平均に比べて100万円高くなります。さらに注目なのは、延床面積が38.6坪(127.4平方メートル)とほとんど全国平均の面積です。
このように大阪を中心にした近畿圏であっても広さは妥協しない姿勢がうかがえます。
東海圏に至っては、全国平均よりも広めの38.8坪(128.1平方メートル)になっています。
費用相場は全国平均よりも60万円高い3,454万円です。
このように都会であっても広さは妥協しないことや最低限の間取りをとるのに全国平均並みの延べ床面積が必要であることもうかがえます。
各地域の平均
各地域の平均は、日本国内の統計でかなり詳細に分けられています。
そのため、次の項目で各地域についてまとめましょう。
なお、その他の地域の平均的な建築費用は、全国平均よりも100万円ほど低めの3,225万円が相場です。
そして、広さに関しては全国平均と同程度の38.4坪(127平方メートル)です。
この数値を構成する各地域の間取りや部屋数の参考になる数値を紹介しましょう。
三大都市圏以外の費用相場や平均的な延べ床面積
三大都市圏以外、大まかに言えば地方ではどちらかと言えば、間取りの自由度が高い工務店に依頼した注文住宅が多かったり、工務店が新築を担当していたリといったケースが多くあります。
そのような三大都市圏以外の地域として次の地域についてそれぞれ解説しましょう。
1・北海道地方
2・東北地方
3・北関東信越地方
4・南関東地方
5・東海地方
6・北陸地方
7・近畿地方
8・中国地方
9・四国地方
10・北部九州地方
11・南九州地方
それぞれの地域の平均的な費用相場や延床面積についてみていきます。
1・北海道地方
北海道地方は、工務店による注文住宅が多い地域です。
ここは全国平均よりも安い3,278万円で、広さについては40.3坪(133.2平方メートル)と5LDKの間取りも狙える広さです。
2・東北地方
傾向は北海道と変わりません。
費用は北海道よりも安い3,200万円でありながら広さは40.0坪(132.1平方メートル)とこちらも広い間取りが可能な延床面積です。
3・北関東信越地方
北関東信越地方も費用は安めの3,242万円です。
工務店を利用することが多い傾向もあり、注文住宅が多いの物広さに関しては全国平均や近畿圏と同じ38.6坪(127.7平方メートル)です。
4・南関東地方
南関東は、費用が高めの3,560万円です。
これは首都圏以外の三大都市圏よりも高額で、延べ床面積についても狭めの38.0坪(125.6平方メートル)となっています。
5・東海地方
東海地方は、名古屋以外にも浜松や静岡などの政令都市があるため、平均費用も3,560万円と高めです。
ただ、広さについては全国平均よりも広い38.9坪(128.5平方メートル)です。
6・北陸地方
意外なところとして北陸地方は全国でもトップクラスの延べ床面積を誇ります。
工務店による注文住宅が多い傾向もあり、間取りに余裕のある41.2坪(136.2平方メートル)で費用も全国平均より安い3,214万円です。
7・近畿地方
近畿地方は費用が高めで3,490万円です。
一方で、間取りを確保しやすい38.6坪(127.5平方メートル)が平均的な延べ床面積になっています。
8・中国地方
費用と面積を抑えているのが中国地方で、費用は全国平均よりも安めの3,293万円、延床面積もやや狭い37.2坪(123平方メートル)です。
9・四国地方
全国で最も狭く、費用も抑えているのが四国です。
その延べ床面積は平均36.0坪(118.9平方メートル)、費用も全国で最も安い3,068万円です。
この広さになると間取りも2LDKを軸に考える必要が出てきます。
10・北部九州地方
北部九州は広めの39.2坪(129.6平方メートル)、それでいて費用は3,393万円と費用の割に広いのが特徴です。
11・南九州地方
対照的なのが沖縄を含む南九州で延べ床面積が四国と同じ36.0坪(119.0平方メートル)、平均費用も3,077万円と四国クラスです。
まとめ
家づくりを考える際に重要なのはリビングなど部屋同士の動線や収納、部屋数などの間取りです。
今回は、間取りを決める部屋数や坪数による費用相場を中心にまとめました。
より坪数が広く部屋数も多ければ間取りの自由度は高まりますが、費用が増したり手に余ることも多くあります。
紹介した費用相場などをもとに家づくりや間取りについて考えてみましょう。
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