工務店でリフォームを依頼する！知っておきたい選び方のポイント

 

工務店といえば、家を建てることがメインの仕事というイメージがあります。

 

しかし、工務店ではその技術を利用して行う住宅リフォームも積極的に行っています。
そのため、リフォームで工務店を選び、施工を依頼する方も少なくありません。

 

今回は、リフォームを工務店で依頼する場合のポイントについて解説し、起こりうるトラブルについても解説していきます。

 

工務店が施工するリフォームの特徴

工務店は、地域密着型のケースが多い事業者です。

 

リフォーム業者としても専門的な技術を生かして活躍しているところが多く、長年リフォームや改築などを手掛けているところも少なくありません。

 

ただ、一言で工務店といっても水回りが強いところもあれば、それ以外の改築を得意とするところがあるなど、特色があるのも工務店ならではです。

 

メリットが多く、工務店に依頼する魅力は十分ですが、複雑なリフォームや耐震工事が得意でない工務店もあります。
複雑なリフォームとしては、最近情報誌やメディアなどで話題の2階建ての家を1階に減築リフォームなどが挙げられます。

 

また、耐震工事のような構造材を追加したり、柱を増やしたりといった工事には対応していない場合も少なくありません。
工務店を選ぶにあたって、そういった複雑なリフォームなどに対応しているかどうか、まず確認しましょう。

 

規模の大きな工務店であれば、できないリフォームはほとんどありません。

リフォームを工務店で！選び方のポイント7点

リフォームで工務店を依頼する場合、選び方には次のような7つのポイントが挙げられます。

 

1・実績
まず、実績は重要なポイントです。
工務店の施工実績から技術力が分かるからです。

 

実績が豊富で技術力にも定評のある工務店にリフォームを依頼すれば、高い品質のリフォームが受けられるだけでなく、細かな内容の依頼や相談に対してもきちんと対応してくれます。

 

ホームページなどを確認して、どの程度実績のある工務店なのか確認してみましょう。
また、さきほども触れたように水まわりに強いのかといった強みを確認して、自分たちが検討しているリフォーム内容に実績のある工務店を選ぶのもポイントです。

 

2・保証となる保険加入
次に補償となる保険加入の有無もチェックしましょう。
リフォーム瑕疵保険（かしほけん）と呼ばれる保険のことを言い、この保険に入っている工務店を選ぶのがポイントです。

 

リフォーム瑕疵保険に入っている工務店であれば、施工後に欠陥があった場合も業者に保険金が支払われることで補修してくれます。
リフォームは部分的な施工になるものの、施工後に欠陥が見つかることも珍しくありません。
そういったとき、スムーズに対応してくれる工務店が、瑕疵保険に加入している工務店です。

 

3・アフターサービス
リフォームは施工して終わりではなく、実際に使ってみて問題がないことが重要です。
工務店で、施工後に訪問して状態を確認してくれたり、問題があればすぐに対応してくれるといった手厚いアフターサービスの工務店を選ぶのもポイントといえます。

 

4・許可の有無
建設業許可の有無もチェックポイントです。
小規模なリフォームの場合は、そこまで大きなポイントではありませんが、大規模なリフォームを検討している場合、建設業許可のある工務店に依頼しないと施工できない場合があるからです。

 

その理由として、建設業許可がないと税込み500万円以上（建築一式にあたるなら税込み1,500万円以上、または150平方メートル以上）のリフォームができません。
工務店で大規模なリフォームを検討している場合は、許可の有無をチェックしてみましょう。

 

5・口コミや評判
口コミや評判もチェックします。
ネット上の口コミはもちろん、近所の方や知人の話を参考にして、信頼できる工務店を選択するようにしましょう。

 

6・地元
可能な限り地元の工務店に依頼するのもポイントです。
リフォーム工事は、いきなり工務店が訪問して施工するというわけではありません。
打ち合わせをしながら契約を経たうえで施工されます。

 

また、施工自体も日数がかかることも珍しくありません。
それだけ長期にわたってリフォームが行われるので、距離が遠いと出張費や滞在費などが加算される分、高額になります。

 

こういったコスト以外の問題として、何かあった場合にもすぐに対応してもらえません。
そういった理由から、地元の工務店に依頼するのがおすすめです。

 

7・価格設定
見積もりで確認する価格設定もチェックしましょう。
安い方が良いと思われがちですが、実際は安すぎる場合、材料費を削減するなど強度に問題が出るケースもあります。

 

同じ施工内容なのにほかの工務店よりも極端に安い場合は、従業員を技術に乏しいアルバイトにしていたり、質の悪い材料を使っていたりするからです。

 

そういった意味で、数件相見積もりをしてみて、極端に安いところは避けるようにしましょう。

 

工務店リフォームで起こりうるトラブル

基本的に工務店のリフォームは安全で質の高い施工がほとんどです。
しかし、見積もりよりも高い金額の請求書、高圧的な営業、施工がずさんというトラブルが起こる場合もまれにあります。

 

まず、高い請求書が来る場合は、リフォーム内容を細かく決めてない場合に起こります。
予防として、見積もりに比べてどのような場合に値上がりするのかといった、見積もりで分からないポイントがあれば、必ず確認しておくことが重要です。

 

次に高圧的な営業が来る場合があります。
材料が高騰する、すぐに施工しないと家が壊れる等脅したり急がせたりといった営業です。
不快な営業に対しては、いったん距離を置いてほかの業者にもあたってみましょう。

 

最後が施工のずさんな工務店です。
工務店のなかには、まれに自分で施工せず、下請けや知り合いの工務店に丸投げするケースがあります。

 

そういった場合は、中間手数料だけをその工務店が取り、しかも請け負った工務店は、安い施工費用で施工するといった事態になります。
このような状態になっていると、施工内容もずさんになることがあるので注意しましょう。

 

まとめ

工務店でのリフォームは、工務店の技術や実績を活かした高い品質の工事が受けられます。
今回は、工務店の選び方を中心に解説していきました。

 

しかし、注意点もあり、予想外のトラブルに巻き込まれないためにも、紹介したトラブルの内容を確認して、未然にそういったトラブルに巻き込まれないようにするのも重要です。

 

ただ、工務店は基本的に高い技術で適切なリフォームを施工してくれることがほとんどです。もし、リフォームを検討している場合は、工務店への依頼も検討してみましょう。

 

きっと、納得のいく質の高いリフォームを提案、施工してくれるはずです。